【ドル上昇、92円台−米早期利上げ観測で】
10月23日(ブルームバーグ):ニューヨーク外国為替市場では、ドルが対主要通貨で上昇。対円では1カ月ぶりの高値を付けた。米連邦公開市場委員会(FOMC)が予想されているよりも早期に利上げを実施するとの思惑が背景。
ポンドは主要通貨すべてに対して下落。7―9月(第3四半期)の英経済が予想外にマイナス成長となったことが売りを誘った。フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁の発言を受け、ドルと米国債利回りが上昇した。同総裁は22日、ブルームバーグラジオとのインタビューで「わたしの直感では、利上げの時期は同僚の多くが考えている時期より前になる」と述べた。
GFTフォレックス(ニューヨーク)の外国為替調査ディレクター、ボリス・シュロスバーグ氏は「市場はFOMCのタカ派姿勢が強まるとみており、それは利回りの上昇につながる。外為市場では対円でのドル相場に最も端的に表れている」と指摘。「2010年の上半期にも利上げに踏み切る可能性がある」と述べた。
ニューヨーク時間午後3時21分現在、ドルは円に対して前日比0.9%高の1ドル=92円8銭(前日は91円30銭)と、9月10日以来の円安・ドル高水準を付けた。ドルは対ポンドで1.9%上昇し、1ポンド=1.6312ドル(同1.6624ドル)。ドルはユーロに対して1ユーロ=1.5002ドル(同1.5033ドル)。円はユーロに対して1ユーロ=138円14銭に軟化した。一時は138円36銭と8月10日以来の低水準となった。
ドル安反転の兆し
来年1−3月(第1四半期)にFOMCが利上げに踏み切るとの思惑が強まっている。ブルームバーグのデータによると、0−0.25%の政策金利が2010年3月の会合で引き上げられる確率は48%。前日の37%から上昇した。
全米不動産業者協会(NAR)が発表した9月の中古住宅販売件数(季節調整済み、年換算)が発表された後、ドルは対円で上値を伸ばした。販売件数は前月比9.4%増の557万戸と、ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値を上回った。
ユーロは21日に1年2カ月ぶりに1.50ドルを突破。それ以降はほとんど動いていない。最高値は08年7月15日に付けた1.6038ドル。
ドルに対するユーロの相対力指数(RSI、期間7日)は76.05に上昇した。一般的に70を超えると、相場の方向転換が近いことを示唆する。
エリオット・ウエーブ・インターナショナルの創業者、ロバート・プレクター氏はドルが「今後数年」上昇する可能性が高いと予想。その理由としてローン返済の不履行増加を挙げた。「過剰債務が膨れ上がっており、デフォルト(債務不履行)が増加すれば、デフレが発生する」と話した。
ポンド安
ポンドはユーロとドルに対し、3月以来の大幅安。英政府統計局(ONS)が23日発表した2009年7−9月(第3四半期)の国内総生産(GDP)速報値(季節調整済み)は前期比0.4%減となった。予想の0.2%増に反して6四半期連続のマイナス成長となった。
ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの為替戦略グローバル責任者、マーク・チャンドラー氏は「英国は景気回復面でほかの欧州諸国に後れを取っている。イングランド銀行(英中央銀行)は資産購入の「拡大を余儀なくされる可能性がある」と述べた。
【Nikoniko FX】