【ドル上値めどは93―94円付近か、投機的円買いの反動の域】
外為市場でドルJPY=は1カ月ぶり高値となる92円台へ上昇したが、現在の円安は10月初旬にかけて進んだ投機的な円高の反動に過ぎないとの見方が多い。参加者が想定する上値めどは93―94円付近。円買い仕掛けが一服するなかでも、上値余地は限られそうだという。
外為市場では、ドルが全面的に弱含む地合いは変わらないものの、円はドル以上の弱さを発揮し、幅広い通貨に対して下落している。きょうまでに対ドルで1カ月ぶり安値を更新したほか、対豪ドルAUDJPY=RとNZドルNZDJPY=Rで1年ぶり、対スイスフランCHFJPY=Rで4カ月ぶり、対ユーロEURJPY=Rで2カ月半ぶり、対カナダドルCADJPY=Rで2カ月ぶりの安値を更新するなど、全面安の様相だ。
円下落の最大要因とされるのが、10月にかけて進んだ「理由なき円高」の反動。8月末の総選挙と民主党政権の発足以降、ドル安の進行と同時に円が急伸した外為市場では、藤井財務相の発言が為替介入に否定的などとして、景気回復の遅れや低金利の長期化が一方で指摘される円を「短期筋が無理やり買い仕掛けた」(都銀のチーフディーラー)経緯がある。そのゆがみが10月半ばから表面化し始めたのだ。
【Nikoniko FX】