【東京外為市場・正午=ドル90円前半で方向感に乏しい】
正午のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点とほぼ同水準の90円前半。市場は米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を控え、短期筋がポジションを傾けにくい状態にあるという。商品市場では金現物が最高値を更新し、原油先物も続伸するなど、ドル・キャリー取引を想起させる商品高が続いているものの、このところ活発に動いていたファンド勢には、目立った動きが見られないという。
午前の取引では、ドルが90.04―90.43円という狭いレンジでの一進一退に終始し、ユーロは1.4703―1.4733ドルとさらに狭いレンジでの取引に収まった。
<ファンド勢>
市場では「ドルキャリーが依然続いているとの印象が強く、中長期的にドル安の流れは変わっていない」(外為アナリスト)との見方が大勢を占める一方で、年末を見据えた利食いが出やすい時期でもあり、短期的には方向感が出にくいとの指摘もある。
「ファンド勢は年末を控えた45日ルール(顧客が決算日の45日前までに解約申請する)もあり、短期の利食いに傾きやすく、(この時期は)トレンドが出づらい。ファンダメンタルズ的にも説明しづらい」(東京都民銀行・シニア為替アドバイザー角田秀三氏)とされ、「ファンド勢は今月15日前後が年末の約45日前ということで、もう1ラウンド程度は利食いのフローが出るかもしれないが、きょうは静か」(邦銀)との声も聞かれる。
一方、FOMCに関する市場の関心は、声明が景気回復を反映して微調整され、非伝統的金
融緩和からの出口の時期を何らかの形で表現するか否かに集中している。
米アナリストらによると、米経済は過去70年で最悪となったリセッションから回復しつつあるものの、住宅・銀行分野の状況はまだ脆弱で、失業率も高水準であることから、連邦準備理事会(FRB)が超金融緩和策から脱却することはリスクが高い。
<豪ドル、ユーロ/円>
豪ドルは、オーストラリア統計局が4日発表した9月の小売売上高が、季節調整済みで前月比0.2%減少と、予想外の減少となったことで、全面的に軟化し、対ドルでは高値0.90半ば米ドルから一時0.8958米ドルに、対円では81円後半から80円後半まで軟化した。ロイター調査によるエコノミスト予想の中央値は前月比0.4%増だった。
主要通貨が動意薄のなか、クロス円も緩慢な値動き。
ユーロは132円後半を中心とする一進一退で方向感に乏しい。ただ、前週末から週初にかけてクロス円が急落した流れを受け、輸出業者の間ではユーロ売りの目標水準を137円付近から135円付近くに切り下げる動きがみられるという。
「(輸出勢にユーロ売りの)焦燥感はないが、下値警戒感もあり、目先のものは確実に手当てするスタンスのようだ」(信託銀)との指摘もある。チャート上では、当面の下値抵抗線が131.20円付近に存在し、この水準を割り込めば、いったんは129円付近がサポートになるという。
【Nikoniko FX】