【ドルが上昇、米株安でリスク資産需要が後退】
ニューヨーク外国為替市場ではドルがユーロに対して上昇、一時は8月以来の大幅高を記録した。米株式相場が下落し、高利回り資産への需要が後退したのが背景。
ドルは対ユーロで上昇。前日のドルは一段の売りが促される節目以上には下げなかったことからその後は反転し、対ユーロで上昇していた。南アフリカ・ランド、ノルウェー・クローネ、カナダ・ドルは米ドルに対して下落。金が最高値から下落し、原油も売られたのが背景だった。
インタラクティブ・ブローカーズ・グループのシニアマーケット・アナリスト、アンドリュー・ウィルキンソン氏は、「この日のリスクに対する投資家心理は積極的ではないようだ。ドル安見通しに変化はない。しかし今のところ1ユーロ=1.50ドルを超えるユーロ高を試す勢いはなさそうだ」と語った。
ニューヨーク時間午後4時7分現在、ドルは対ユーロで1ユーロ=1.4837ドル。一時は1.1%高と、日中取引としては8月7日以来の大幅上昇を記録した。前日は1.4987ドルだった。円はユーロに対して0.4%上昇の1ユーロ=134円15銭(前日は134円69銭)。円は対ドルで0.6%下げて1ドル=90円39銭。
スウェーデン・クローナは対ドルで1.3%安、ニュージーランド・ドルも同1%下落した。低金利通貨で資金を調達し高金利通貨で運用するキャリー取引が減少するとの見方が広がった。米国の政策金利は事実上ゼロ、キャリー取引の資金調達通貨として選好されている。
中国の温首相
中国の温家宝首相は12日、北京のフォーラムでテレビ演説を行い、大恐慌以後で最悪の金融危機に見舞われた世界は、緩やかでまだら模様の回復局面にあるとの認識を示した。温首相は人民元については発言しなかった。
ゴールドマン・サックス・グループのエコノミスト、喬虹、宋宇両氏(香港在勤)は12日付の調査リポートで、「中国の通貨当局者は、人民元の為替レートを変化させるかどうか決断していないようだ」と述べた。
主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数は前日比0.7%上昇の75.704と、2日連続上昇。
日本は強いドル支持
古本伸一郎財務政務官は12日午後、シンガポールで、ブルームバーグ・ニュースなど一部報道各社のグループインタビューに応じ、強いドルを支持、日本の外貨準備について「ポートフォリオを基本的に変えるつもりはない。外貨準備のほとんどは米国債だが、これを維持していく」との考えを示した。
ガイトナー米財務長官は12日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「強い」ドルを維持することは米国にとって「非常に重要」とあらためて表明した。
【Nikoniko FX】