【ドルが伸び悩み、週末控え一段の買いに慎重姿勢 】
東京外国為替市場ではドルが伸び悩み。軟調な米国株や商品相場を背景に、海外市場では欧州通貨や資源国通貨に対してドルの買い戻しが進んだが、週末を前に一段のドル買いには慎重姿勢が出ている。
ユーロ・ドル相場は独銀行への資本注入の話などもあり、海外時間に一時、1ユーロ=1.4822ドルと4営業日ぶりの水準までユーロ売り・ドル買いが進行。その後はドルの上昇も一服し、足元では1.48ドル台後半まで値を戻している。
ブラウン・ブラザーズ・ハリマン外国為替部の久保信明バイスプレジデントは、「おしなべてみて、株にしろ、商品にしろ、いわゆるリスク志向が弱まっているという感覚で、それを受けてドルや円が買われ、高金利通貨などが売られるという構図になっている」と説明した上で、「ドルの弱気派についてはおそらくドルの戻り売りを狙うタイミングだろう」と語る。
一方、ドル・円相場については、「リスク志向の有無という観点でドルと円が同じ方向に動いているので、方向感が探りにくい」と指摘。「90円台前半だったり89円台後半だったりを行ったり来たりしているだけで、新しい流れは出ていない」という。
ドル・円は海外時間に一時、1ドル=90円61銭と4営業日ぶりの水準までドル買いが進んだが、その後はドルが伸び悩み、足元では90円台前半で推移している。株安によりクロス円(ドル以外の通貨の対円相場)で円の買い戻しも出やすいほか、米国債の利払いに絡んだドル売りの思惑もドルの上値を抑えている。
ユーロ・円相場は1ユーロ=134円から135円の間で上下する展開が続き、13日早朝にかけてはレンジの下限付近で取引されている。
豪ドル、08年8月高値から反落
12日の米株式相場は下落。ヒューレット・パッカード(HP)によるスリーコム買収発表を好感し一時上昇する場面もあったが、先週分の原油在庫が予想を上回る増加となったことでエネルギー関連株が大きく売られ値を消した。
ニューヨーク原油先物12月限は前日比2.95%安で12日の取引を終了。金先物相場も最高値を更新した後、反落している。
商品相場の下落を受け、代表的な資源国通貨であるオーストラリア・ドルはアジア時間に付けた2008年8月以来の高値、1豪ドル=0.9370米ドルから0.92ドル台前半まで反落。しかし、13日の取引では米ドルの戻り売りが先行しており、豪ドルは0.92ドル台後半まで下げ幅を縮めている。
【Nikoniko FX】