【一時下げ渋るも米国株安引きずり続落】
13日の東京株式市場の前場は続落。日経平均株価は前日終値比52円36銭安の9752円13銭で前引けした(下落率0.53%)。日本固有の買い材料に乏しく上値が重い展開が続いている中で、前日の米国株安を受け、弱含みで推移した。TOPIXも同1.70ポイント安の866.00と3営業日続落。東証一部の出来高は概算で9億2434万株、売買代金は6504億円と相変わらず低調だった。
前日の米国株式市場は主要3指標がそろって下落。NYダウ平均は前日比93ドル安の1万0197ドルと7営業日ぶりに反落した。このところ高値更新が続き、過熱感から利益確定売りが出やすかったのに加えて、ドルの上昇に伴う原油価格の下落などを受けて、売りがかさんだ。
これを受けて、本日の東京市場は日経平均が前日終値比11円安でスタート。一方で、本日朝方の外国証券の売買動向は、1430万株の売りに対して、買い1690万株と差し引き260万株の買い越し。4営業日連続の買い越しとなった。加えて、朝方は円ドル相場が若干ながらも円安方向へと傾いたことを受けて、日経平均は寄りつき直後の9時9分には、同0円71銭高まで買い戻された。しかし、その後は再び外国為替市場で円高が進んだことや、先物にまとまった売りが出たことなどを受けて下落。9時33分には同85円安まで下落幅を拡大し、安値圏のままで取引を終えた。
東証33業種別の動向を見ると、下落は20業種。前日に日本郵船が大型公募増資を発表したことを受けて、海運(前日比2.81%下落)が下落率トップ。金相場の下落から非鉄金属(同1.91%下落)が続いた。不動産(同1.46%下落)、繊維(同1.12%下落)なども安い。一方、上昇は13業種。水産(同1.64%上昇)、空運(同1.46%上昇)、その他金融(同0.76%)などの上昇率が高い。
個別銘柄では、2010年3月期業績予想を下方修正したクレハのほか、MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)の構成銘柄から11月末で外れる銘柄の一つであるレオパレス21の下落が目立った。また、全日空が航空券の販売奨励のために払っている手数料が引き下げられる見込みと一部で報じられた旅行関連銘柄の下落。エイチ・アイ・エスなどが安かった。
一方で上昇が目立ったのは、ITホールディングスがTOB(株式公開買い付け)で完全子会社にする方針が決まっているソランのほか、09年4〜9月期決算で好調な業績を発表したインボイス、10年3月期業績予想を上方修正したニッパツなどだった。
売買エネルギーが細った状態が続いている中で、銀行の自己資本規制強化の流れを受けて、大手金融機関の大型増資に対する警戒感も強いほか、赤字国債による長期金利上昇のリスクも気になり、外国人投資家は日本株を積極的に買いに行く材料に乏しい。世界的な株価上昇の流れを受けて、下値は限定的だが上値も重い展開が続いている。後場は、為替やアジア株の動向などに注目といえそうだ。
【Nikoniko FX】